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親にしかできない幸せ英才教育「旬教育」のススメ

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戦争を幼い子どもにどう伝えていくか


2004年の夏、アテネオリンピックが開催されました。
開会式の際に、パレスチナの旗手を務めた陸上選手が、片手で平和を願う、ピースサインをしながら行進した事が、話題を集めました。

この国では、選手達が充分な練習を行う事ができる環境など、ないのです。
砂浜での陸上トレーニングや物資不足、日本にいては、到底想像もできない過酷な生活の中でも、彼らの表情が生き生きとしているのは、
「生きている喜び」
を実感しながら、毎日を送っているからに、他ならないと思います。

「家族が、自分が、友人が、生きていられる事がありがたい。幸せだ。」

人間の原点は、ここからです。

鷹姫の場合、もしも自分がつらい時は、なんとかうまく自分でその気持ちを発散した後に、自分が楽しい時の気持ちを思い出し、別の方法で、その状況を作り出そうと考えますし、若鷹に、イライラしてしまったら、若鷹が生まれてきて、初めて腕に抱いた時の感触と、その時の愛しい気持ちを思い出します。

パートナーに腹が立つ事があったら、もしも相手がいなくなってしまったら、どんなにつまらなくて、寂しいかという事を少しだけ想像します。(たくさん想像してしまうと、潜在意識にインプットされてしまうため、少しだけ。)

どうでしょうか?

考えただけでも、胸が詰まりますよね。

家族や親しい人というのは、一番身近な存在であるからこそ、「そこにいて当たり前」の感覚になってしまいがちですが、
「やはり生きていて一緒にいられるだけで、幸せ。」

なのですね。

我が家では、終戦記念日や戦争、内戦の報道を目にするたびに、若鷹に、「戦争」
に関する絵本を読み聞かせます。
最近では、若鷹は自分から、これらの本を引っ張り出すように、なりました。

以下にご紹介しておきます。
<絵本 >
ぼくの見た戦争―2003年イラク ポプラ社 写真の絵本ですので、現実味があります。
今、同じ時代に、他の国でこういう事が起こっている。
という事を、なんとなく理解したようです。
そして、それは、若鷹の生活とは、かけ離れたものだという事も、分かっているようです。
何度も何度も、自分から持ってきて、開いていました。
パラパラと写真をみるだけでも、子どもにはきちんと感じるものがあるようです。
カラー版 子どもたちのイラク  岩波書店 こちらは、イラクの子ども達の絵を集めたという切り口の本です。
「絵」には、書いた人間の心、状態が現れると言います。
若鷹自身が、そういう主旨のアトリエに通っている事もあり、大変興味深く見ていました。
かわいそうなぞう   金の星社 名作ですね。大人の方でも、大抵の方がご存知のお話ではないでしょうか?
戦争によって、何の罪もない3頭の像が、えさをもらえることを信じて芸をし続け死んでいく様が、私も読みながら涙が溢れそうになります。
若鷹も、
「ぞうさん、かわいそう。えさ、あげればいいのに。。。」
と、神妙な顔をしていました。
トビウオのぼうやはびょうきです 金の星社 核の脅威などが、まだ理解できませんので、ただ、トビウオさんが可愛そうだという意識はあるものの、それが戦争によって引き起こされたということに対しては、幼児では関連付けが難しいようです。
しかし、海が汚れて、海で暮らしている生き物達が病気になってしまったという事をとても気にして、心配していました。
えんぴつびな    金の星社 机を並べていたクラスメイトさえ、ある日突然いなくなってしまう。
転校生の女の子と、その女の子に、何かとかまってしまう、シンペイちゃんのほのぼのとしたやりとりの後の悲しみが、こみ上げてくる作品です。
ひろしまのピカ   小峰書店 表紙の絵を見ただけで、若鷹は
「怖い。。。」
と言いました。
この「怖い」という感覚を子どもにしっかり植え付けたという事は、このような主旨の絵(映像)として、素晴らしいという事に、他なりません。


<少し大きい小学生くらいの子ども向け (児童書)>
おこりじぞう    新日本出版社 「ひろしまのピカ」と同様、こちらも広島の原爆投下の瞬間直後の、生々しい描写がされています。
若鷹が小学生になって、このような、見たことのない原爆という場面を読む時、子どもは何を感じるのでしょうか。
ガラスのうさぎ    金の星社 12歳という年齢で、家族を空襲で失い、目の前で父親を銃撃で亡くした少女。
今の時代に考えられない過酷な人生を、子ども達だけでなく、親である私達もイメージできるでしょうか?


<映像>
火垂るの墓 スタジオジブリの秀逸作品のひとつです。
兄妹のせつないやりとりと、死に行く妹に対して何もしてあげられない兄の、自分の無力さに対する憤りさえ、見事に伝わってきます。

実体験を伴わない、「戦争」というものは、子どもにそれを実感として心に触れさせるのが、大変難しい事です。
そういう時に、絵本や写真集、あるいは映画など、視覚に訴えるものを、常に用意してあげて欲しいと思います。そして、これらを、繰り返し、大人が子どもに読み聞かせ、語りついでいく事が必要ではないかと思います。


しかしながら、「戦争」は、親である私達自身も、経験していない事なので、その恐怖感や悲しみを子どもに伝える時に、気持ちが浅くしか伝わらないという事態が起こりますね。
そんな時、どうしますか?
経験しない感覚を、心に感じる事ができる方法は、「イメージ」しかありません。
「もしも、自分がそこにいたら...」
と、いう絵本や映像の中への飛び込み体験を、まずは大人がしてみる必要があります。

リアルに恐怖や悲しみを感じた後で、その気持ちを子どもに伝えていき、また今度は子どもと一緒に映像へ飛び込み体験をします。
この時注意する事は、
こういうイメージの世界へは、子どもの方が数段入りやすいため、恐怖や強い悲しみなどのマイナスや負のイメージは本当に一瞬にします。それでも、子どもは充分感じるのです。

このような、「他の人の立場になってみる」という訓練を、普段の生活の中で、ごっこ遊びや、イメージ遊びとして、たくさんする事をお勧めします。
大きくなってからの人間関係も、この「他の人の立場になって」物事を考えられれば、そうそうトラブルにもなりませんし、他人を思いやる事もできます。

また、おじいちゃんやおばあちゃんの世代さえ、戦争を体験していないという方も、増えつつあります。
実際に子どもの頃に戦争を経験した方の話を聞くなど、色々な方法を考えてあげて欲しいのです。

親として、意識的に、子どもに与えなければならない環境のひとつですね。
これらの本は、我が家の本棚に常に置いてある本です。

若鷹が成長するごとに、また手にとって見た時の、感じ方、理解の仕方が違ってくるに違いありません。
それを繰り返しながら、心に何かを刻んでくれればいいと思っています。